2007.02.13 Tuesday

平成18年度後期 情報処理概論

2006年度後期 情報処理概論

担当:南部伸孝(なんぶしんこう)

e-mail address: nanbu@s.kyushu-u.ac.jp

情報処理概論の講義スケジュール及び資料をここに掲示します。質問などは、電子メールにて問い合わせください。また、問い合わせ時には、電子メールの件名の先頭に[2006-info]を付けていただくと、行方不明にならず、助かります。お願い致します。
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2006.07.14 Friday

平成18年度前期 計算機科学II

2006年度前期 計算機科学II

担当:南部 伸孝(なんぶ しんこう)

e-mail address: nanbu@cc.kyushu-u.ac.jp

計算機科学IIの講義スケジュール及び資料をここに掲示します。質問などは、電子メールにて問い合わせください。また、問い合わせ時には、電子メールの件名の先頭に[2006-ecs2]を付けていただくと、行方不明にならず、助かります。お願い致します。
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2006.06.14 Wednesday

分子科学計算推進室

設置経緯と役割について

 昨年4月に、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所から情報基盤センターに赴任いたしました南部です。どうぞよろしくお願いいたします。分子研時代は、もっぱら分子科学計算のためのスーパーコンピュータ環境の運用および関連した科学の研究を行って参りました。そこで、今まで培った経験を生かし活用する場として、様々な方の助言を頂き、情報基盤センター内に分子科学計算推進室の設置を行うことが出来ました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
 さて、この分子科学計算推進室とは「何ぞや?」となるのですが、近年、利用者の多様化とともに計算環境も多様化しさらには、一人の研究者では把握しきれない分野と分野の境目のような境界領域に新たな科学が出現しています。生物と情報、物理と化学、生物と化学、生物と物理という境界領域です。あるいは、一対一ではなく、生物と情報と化学と物理という輪が、分子というキーワードで結びついているように感じられます。まるで、DNAのように、分子がらせん構造を持ちながら繋がっているように、複雑です。そのため、ある現象のメカニズムを把握するために突如、分子科学計算が必要になってしまっているような利用者が見受けられます。そこで、そのような研究をある意味、共同研究も含めて、専門分野の視点からサポートしようという試みを始めました。つまり、「分子科学」分野に関連するソフトウェアの開発及びアプリケーションプログラムの個別サポートを積極的に行うというのが主な趣旨です。
ロドプシンロドプシン
 
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2005.11.30 Wednesday

久しぶりに更新。(通したかった論文がやっと通ったので、ちょっと宣伝)

Atomic hydrogen transmission through five-membered carbon ring by the mechanism of nonadiabatic tunneling

Shinkoh NANBU*, Toshimasa ISHIDA**, and Hiroki NAKAMURA***
*C&C, Kyushu Univ., Japan
**Fukui Institute, Kyoto Univ., Japan
***Institute for Molecular Science, Japan

Chem. Phys. (in press)
hydrogen_transmission
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2005.06.29 Wednesday

思えば遠くに来たもんだ

前の職場で発行している分子研レターズに執筆依頼がありましたので,その文をここにも載せてみました。

「思えば遠くへ来たもんだ」

九州大学情報基盤センター 南部伸孝

 小生の出身は,仙台になります。大学と大学院時代を横浜で過ごし,博士課程を中退し,愛知県の岡崎市にある研究所に赴任したのは28歳の夏でした。赴任直後に,業務への多大な作業を負わされ,指導教官には「何をやっているか?」と業務のために赴いた,つくばの環境研の隣にあるビジネスホテルの電話口にて応答する自分が思い出され,D論提出のために必死だった思い出が今も鮮明に残っております。今のポスドクとは違った意味で大変でした。また,その後12年間お世話になるとは思いもよらなかったのも事実でありさらに助手の任期なども全く知らなかった時代です。業務と研究の両立とは何かといろいろな意味で職場の同僚や博士課程に在籍していた学生と議論したことが思い出されます。時代の動きが速く,今のポスドクの方々に相談されても,どのように答えるべきか,思案するばかりです。ある先生は,D論(足の裏のご飯粒,取っても食べられないけど,取らないと歩けない)を取った後,皆,海外へ行くべき!とおっしゃり,ウミガメとして戻ってくるとポストがあると助言します。小生は,これでいいのかと自問自答するばかりです。何が求められ、何をすべきか、混沌としている時代ではありますが、インパクトのある仕事がしたいと願っております。
 さて,堅くなりましたが,近況を紹介しつつ,「分子研を去るにあたり」への寄稿をさせて頂きます。まず新居は,福岡市西区にある九州大学姪浜住宅になります。姪浜地区とは,福岡市営地下鉄の西の終点付近に当たります。一方,官舎の大きさは分子研と全く同じですが,ロケーションが異なり,九大演習林(松林)の中(マムシとムカデに注意)にあります。そこから毎朝,姪浜の駅まで自転車で約1.8km程走り,駐輪場に自転車を置き,約30分程度,「貝塚行き」の電車に揺られて出勤します。8時30分の授業に間に合うためには,8時02分の電車が不可欠で,こちらに来てからは朝方人間への矯正に苦労する毎日です。但し,電車の中での読書に目覚め,またそれが混雑に伴うストレスから解消されることが分かり,一挙両得を得ております。読書と言いますと,小生は元センター長の講釈が思い出されます。それは,司馬遼太郎の「街道を行く」シリーズです。元センター長の「○○県人が歩った後は,・・・」が忘れられず,この地を知るにはこの本が最適と「肥前の諸街道」を読み切ってしまいました。(先生は,全巻読みなさいとおっしゃるかも知れませんが,今は,ちょっと○○問題を読破しております。)本題に戻りますと,実はこの西区は興味深い史実が沢山あります。福岡周辺をご存じの方なら,糸島半島の約半分(九大が移動する新キャンパスのあるところ)と玄界島も西区なのですが,その付け根付近にこの九大官舎があります。また,官舎の前を唐津街道(202号線)が走っております。1274年,第一次元寇があり,かなりの方が亡くなったところです。鎌倉武士たちは太宰府付近まで後退させられた大変な侵略戦争でした。写真は,第二次元寇(1281年)まで築き上げられた元寇防塁です。2メートルもあるそうで,これによって騎馬戦を得意とする蒙古軍を押さえ,台風の影響で終末を告げたとされます。実はこの防塁が我が官舎の裏にある「生の松原」に埋もれてあるのです。また,玄界灘を望む海岸でもあります。何とも感慨無量です。一方,「玄」と言う文字は全く意識しなかったのですが,三男の名前の一字にあてておりました。(彼はもう3歳になりますが,生粋の博多っ子になることでしょう)さらに唐津には,豊臣秀吉が朝鮮出兵時に築城した「名護屋城」跡があります。「岡崎城」ではないですが,これも何かの縁(般若心経でしょうか)かもしれません。今までこの様なことを考えずに生活して来ましたが,ふと目を向けると様々なことがあり,ここまでたどり着くにも分子研での精進が実を結んだと思っております。12年間という長い間,諸先生方には,ご指導とご支援,本当にお世話になりました。今後ともよろしくお願い致します。
元寇防塁
(2005年6月撮影)

2005.05.26 Thursday

グループセミナーに参加・・・

久しぶりに学生さんの前で自分の研究を話す機会が持てたので、ここに感想を書きます。(機会を与えてくれた先生方に大変感謝致します。研究所勤めの時は、もっぱら外国人との激論バトルの様相を呈しておりましたが、これはこれでとても楽しかったです。)

さて感想ですが、自分がちょっと若返ったような気になりました。もしかすると、これが教育者としての楽しみなのかもしれません。後期にも別な内容で話がしたいと思っております。また、内容もできるだけ最新のものを探して行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。

2005.05.18 Wednesday

明日、情報基盤センター第一会議室で、私の話

総合理工の三好先生のご厚意で、研究の話をする機会を頂きました。内容は以下の通りです。お暇な方は、どうぞ。

第19回理論化学研究会
講演タイトル:「非断熱遷移を利用した分子設計」
講 演 者: 南部伸孝 助教授(情報基盤センター)
日   時: 5月19日(木)午後5時より約1時間程度(予約は6時30分まで)
場   所: 箱崎キャンパス、情報基盤センター5階、第一会議室

第19回理論化学研究会要旨:
量子力学の発祥からトンネル効果は有名な量子力学現象として重要視され、多くの研究者を魅了してきた。しかし、主な研究対象は単一断熱ポテンシャル上での過程であった。実際には、二つ以上の断熱ポテンシャルが近接していて、非断熱トンネル現象が生じている場合も多いと思われる。一方我々はこれまで、一次元非断熱トンネル型交差二準位ポテンシャルを仮定し、このユニットを複数個並べた系を取り上げ、この系に特徴的な現象である完全反射及び完全透過現象を利用した分子スイッチの可能性を追求してきた。[1-4] 特に、完全反射現象は新奇な現象であり、断熱トンネルとは全く異なった透過確率をもたらす。本研究では、この特異な現象を積極的に利用し、カーボンナノチューブによる水素吸蔵へ応用ができないかと理論的探索を行っている。本講演では、その途中結果も含めた最新の理論結果を基に原子分子の捕捉制御(内包や透過)の可能性を、できれば実験家の方々と大いに議論したいと願っています。
参考文献
[1] Nakamura, J. Chem. Phys. 97, 256 (1992); [2]Nanbu, Nakamura, Goodman, J. Chem. Phys. 107, 5445 (1997); [3]Nakamura, J. Chem. Phys. 110, 10253 (1999); [4] Nakamura, “Nonadiabatic Transition” World Scientific.
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2005.05.10 Tuesday

九大に異動してきて

この春、愛知県岡崎市にある分子科学研究所から九大へ、縁があり異動してまいりました一研究者です。何が求められ、何をすべきか、混沌としている時代ではありますが、インパクトのある仕事がしたいと願っております。よろしくお願い致します。
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