2006.06.14 Wednesday

分子科学計算推進室

設置経緯と役割について

 昨年4月に、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所から情報基盤センターに赴任いたしました南部です。どうぞよろしくお願いいたします。分子研時代は、もっぱら分子科学計算のためのスーパーコンピュータ環境の運用および関連した科学の研究を行って参りました。そこで、今まで培った経験を生かし活用する場として、様々な方の助言を頂き、情報基盤センター内に分子科学計算推進室の設置を行うことが出来ました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
 さて、この分子科学計算推進室とは「何ぞや?」となるのですが、近年、利用者の多様化とともに計算環境も多様化しさらには、一人の研究者では把握しきれない分野と分野の境目のような境界領域に新たな科学が出現しています。生物と情報、物理と化学、生物と化学、生物と物理という境界領域です。あるいは、一対一ではなく、生物と情報と化学と物理という輪が、分子というキーワードで結びついているように感じられます。まるで、DNAのように、分子がらせん構造を持ちながら繋がっているように、複雑です。そのため、ある現象のメカニズムを把握するために突如、分子科学計算が必要になってしまっているような利用者が見受けられます。そこで、そのような研究をある意味、共同研究も含めて、専門分野の視点からサポートしようという試みを始めました。つまり、「分子科学」分野に関連するソフトウェアの開発及びアプリケーションプログラムの個別サポートを積極的に行うというのが主な趣旨です。
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