研究キーワード
オジギソウ、傾性運動、細胞骨格、骨再生
担当科目
生物科学(2-3年)、科学技術英語1D(2年)、生体物質とエネルギー(3-4年)、ゼミナール(3年)、卒業研究(4年)、基礎生物・情報実験・演習(1年)、生物科学実験II(3年)、生体運動特論(大学院)、大学院演習(大学院)、生物科学ゼミナール(大学院)、地球環境と科学技術I(全学)
研究概要
私の研究室では、オジギソウを材料として傾性運動の分子レベル(タンパク質や遺伝子)での解析を行っています。オジギソウの葉に触れると葉と葉柄と云われる部分が素早く折れ曲がるのを接触傾性と言います。植物の運動はオーキシンの作用で有名な屈性とオジギソウの運動の様な傾性に大別されます。大きな違いは前者が与えられた刺激に対して方向性を持った運動を行うのに対し、後者は刺激とは無関係、つまりあらかじめ決めたらた運動を行う所にあります。オジギソウの素早い運動の動力源は膨圧の変化です。私たちはこの膨圧の変化を調節する仕組みとしてアクチン細胞骨格に着目しています。 このアクチン細胞骨格自身のリン酸化が骨格の再編を調節し、さらに膨圧の変化に影響を与えていると考えています。最近では、このオジギソウの接触形成だけでなく、モデル植物を使い、就眠運動の解析にも取り組んでいます。
もう一つ、私の大事なテーマとして骨再生の研究があります。明治大学の相澤教授と共同で行っている研究です。相澤先生によって新奇に開発されたApatite fiber scaffold (AFS)という代替骨材料があります。老齢人口の増加が問題になってくる近未来のニーズに応えるために、さまざまなニーズに合ったテーラーメイドの代替骨材料を開発しようというものです。